7.受験生の2学期からの取り組み方


秋に入り、3年生はいよいよ進路に向けて正念場に入ってきています。塾では本格的に入試演習を入れている時期で、課題の内容も同じテーマの2巡目・3巡目に入っています。

さて、2期生の現在の様子ですが、課題を頑張って取り組んでいる生徒は模試結果を見ても順調に成果を上げてきています。そして生徒たちも9月に実施された学校説明会・文化祭に参加して少しずつ高校生活が身近になり目標も明確になりつつあるようです。これから2学期は学校・模試などテストの回数が増え、そのたびに不安になったり自信をつけたり様々でしょう。そこで今回のテーマは『受験生の2学期からの取り組み方』です。


まず一番やってはいけないことに一回ごとの"模試のテスト結果に一喜一憂する"ことがあります。これをすると、自分を見失います。せっかく課題に毎日取り組んできたのに、結果によってやる気を失ったり、逆に油断したりするのは本当に愚かなことと言えます。いつも言っているように各種模試結果などはあくまで参考程度にしかなりません。毎回E判定がでる志望校は再考の余地があるにしても、それ以外は少しのことで判定が変わります。なぜなら、模試は偏差値で判定が左右されるため1科目でもいい偏差値を出す科目があると全体の偏差値も上がりますし、逆に1科目でも足をひっぱる科目があると全体の偏差値も下がるからです。ところが、本番の入試は偏差値でなく合計点で合否が決まるので、合格基準点に達しさえすれば合格します(一部の特別選抜は除きます)。逆にいえば、1科目だけ抜群に点数を取れたところで合格ラインにはのりません。この点が模試の落とし穴であり、いつも5科目バランスよく勉強する大切さを強調している理由です。実際私が受験生だった時にも毎回模試の成績優秀者に名を連ねていたのに不合格になった子が何人かいました。


では、模試を受ける意義はどこにあるか?です。それは端的にいえば、『課題探し』です。というのも、自分で自分の課題を探すのは難しいからです。実際、子供たちに『現状の各科目の課題は何か?』を質問した場合、ほとんどの場合『特に見当たりません』と答えます。だからこそ、模試で自分では気づかない弱点を見つけたり、逆に今まで苦手にしていたことで頑張ったことの定着をみるのです。模試の結果の見方はそういうものです。決していい判定をとって自己満足するために模試を受けるわけではないことを意識してください。


保護者の方にお願いしたいのも合格判定の云々で声かけをすることではありません。苦手科目が上がってきているとき、評価をしてください。苦手科目の成果を出すために子供たちが努力してきたことを正当に評価すべきです。マイナス材料だけに目をむける声かけは人間のやる気を阻害します。逆に得意科目と思っていたのにしばらくさぼって実力が落ちてきている場合は自己分析させる機会をもつことが必要かもしれません。

そしてなにより親を含め、我々大人がフォローすべきことは、頑張っていることの成果がまだ出てない場合には絶対に諦めさせないことです。これから先の人生で心がけとして大事なのは、『頑張って取り組んだことは必ず成果が出るんだ』という気持ちで物事に取り組む姿勢です。そのためには実際にその成功体験を積まなければなりません。成果がでるまで地道な努力を継続しなければなりません。それを、精神面でバックアップするのが大人の役割でしょう。そして、はっきり言いますが入試の結果がいかなることになっても頑張ったことが無駄になることは絶対にありません(現実私は高校受験で大失敗をしましたが、中学の頑張ったことが無駄になったと感じたことは一度もありませんから)。


だから、これからも各種テスト結果から先読みして自分の限界値を緩めに設定するのでなく、まず1週間単位の課題に全力でのぞんでください。受験シーズンは学力面だけでなく精神面でも子供達にとって飛躍する可能性を秘めたとても大切な時期です。塾では、週1で演習テストをしています。秋から総合問題の形式でさまざまなジャンルから出題をしていますが、正直まだまだ実力不足です。試験の受け方についても毎回レクチャーしていますが、まだきちんと実践できていません。つまり、現時点で何の問題もない大丈夫な生徒はいないわけです。(模試のA判定で『十分合格ラインにのっています!』など現状で絶対にありえません!!)

これからさまざまな結果が出ますが、以上のことに注意していきながら本当の実力をつけるために邁進していってもらえたら、と思います。(2013年10月3日)