5.成果主義の危険性


中間テストが終わりました。答案が返却された時には結果に一喜一憂するでしょう。そして、一生懸命取り組んだ成果がすぐ出たとしたらとても幸せを感じるでしょうが、そうでない場合もあります。苦手科目については、まだ抜群の成果がでてないかもしれません。

ここで自分なりに頑張ったのに成果が出ず、あるいはたいして頑張らなかったのに成果が出てしまった場合に大きな問題が発生します。前者の場合、すぐ成果が出るはずだと考える子はやる気を失うかもしれません。後者の場合、結果を盾にしてますます頑張らなくなるかもしれません。

つまり、極端な成果主義に傾くとテストのたびに大きな落とし穴に陥るかもしれないということです。塾では、単元も難易度も異なるテストをしょっちゅうしています。確認テストもあれば、応用力を試すテストもあるため常にいい点数をとれる子はほとんどいません。単元・難易度によってできたりできなかったりさまざまだからです。それなのに、一つの結果だけをみてすべてを帰納的に考えるとしたら、次のテストに向けて既に間違った第一歩を踏み出しています

保護者の方にお願いしたいのは、結果から遡って短絡的に勉強が足りていたとかさぼっていたとかを考えるのではなく、日常のすごしかたで勉強の習慣づけがきちんとできていたか、またテストまでの時間の使い方・勉強のやり方がきちんとわかっているか、などの具体的な事柄に関心をもっていただくことです。私たち講師が常にみているのもそこです。だから頑張って成果がでたことについては大いに褒めて自信をつけてもらいますがたまたま点数がよかったと思われるときには絶対に評価しません。『この程度の勉強で結果がでるんだ』という慢心がでて、次のテストでは必ず下がるのがわかるからです。点数云々で言えば、勉強の習慣づけとやり方がきちんとわかっていて成績が全く上がらないことはまずありません。そして、もし自分では頑張っていると思っていて結果が出ない場合、やり方が間違っていることが考えられるため相談してほしいのです。

先日、ある生徒が苦手科目の勉強方法がわからないから教えてほしいとの相談してきました。テストが終わって現状の勉強方法に疑問をもち相談にいこう、と思ったのでしょう。テスト結果だけを見て何も考えず落ち込むという無駄な作業をすることなく、自ら次の行動にうつせたこの生徒は正しいと思います。


時間の使い方・勉強のやり方が正しかったのかを冷静に見直すこと、これがテスト後にまずやるべきことです。(2013年6月6日)